2006年02月25日

[書評]スポーツドクター

厳しいようですが、言うときには言わなければなりません

本格ミステリを連続で取り上げたので、今回は毛色を変えてスポーツ青春ものについて書いてみたい。

スポーツドクタースポーツドクター
松樹 剛史

集英社 2005-10-20
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前作『ジョッキー』でも感じたことだが、この作者はスポーツの現場を題材としてとりあげ、リアリティをもたせつつ気軽な読み物として仕上げるのが非常にうまい。
スポーツノベルには重苦しいテーマの作品も多く、最近いい書き手がいなかったのだが、この作者の二作はどちらもすんなりと、かつ楽しく読ませてもらった。

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2006年02月23日

[書評]扉は閉ざされたまま

完璧に騙せたはずだった
ただひとりの女性をのぞいては


前回『容疑者Xの献身』を取り上げたので、今回は同じく2006年版このミスから、第二位を獲得した本作について書いてみようと思う。

扉は閉ざされたまま扉は閉ざされたまま
石持 浅海

祥伝社 2005-05
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本作はいわゆる倒叙法で書かれている。つまり最初に犯人が明かされ、以降の文章はその謎解きに纏わる過程・エピソードや、犯人の心理描写が描かれているのだ。
あまりミステリーになじみのない方は、『刑事コロンボ』や『古畑任三郎』シリーズを思い出していただければわかりやすいと思う。
倒叙を厳密に言うと犯人視点での記述になるはずだと思うので、厳密には上記2作品は違うのだけれど。

なので、以後の文章中で犯人やトリックについて言及したとしても、それはネタバレではない。……と、思う。その点だけ了承してもらって読み進めて欲しい。

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2006年02月22日

[書評]容疑者Xの献身

これは間違いなく愛の形である。
たが決して純愛と呼べる類の何かではない。


今回は2005年版「このミステリーがすごい!」第一位を獲得し、先日発表された第134回直木賞授賞作である本書をとりあげたい。

容疑者Xの献身容疑者Xの献身
東野 圭吾

文藝春秋 2005-08-25
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最初に断っておきたいのだが、私は東野圭吾という作家の著作がなんとなく苦手だ。
本作も上記「このミス」での好評価がなければ、読まずにいたことは恐らく間違いない。

それでも、他の作品に圧倒的な差をつけたこの作品。
興味がないわけはない。

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2006年02月20日

[書評]密室の鍵貸します

ストライクゾーンからストライクゾーンに切れ込む
鋭いシュートだ


冒頭の文は本書(正確には初出のKAPPA−ONEの)の後書きに有栖川有栖氏が寄せた一文だ。

密室の鍵貸します密室の鍵貸します
東川 篤哉

光文社 2006-02-09
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全くこの作品は本格という「ストライクゾーン」から抜け出すことなく、よく「切れ込」んで読者を幻惑している。

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2006年02月09日

[書評]野ブタ。をプロデュース

記念すべき書評第一回目は、昨年ドラマでスマッシュヒットを飛ばした本作。
ま、ドラマとしては大変アレだったわけですけど、楽曲など含めていろいろ売れたしね、ってことで。

学生ヒエラルキーにおけるエネルギー保存の法則
あるいは、
「最近コムロもつんくも本人見なくねぇ?」


文藝賞受賞作にして、芥川賞男性最年少受賞の期待もかかった本作。

4309016839野ブタ。をプロデュース
白岩 玄

河出書房新社 2004-11-20
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あらすじとしては、こんな感じ。

冷めた目線で自らと周りの人間を見つめながらも、クラスの人気者を「演じている」桐谷は、いじめられっこの転校生「信太」(野ブタ)をいじめられキャラの人気者へと仕立て上げていく。
彼のアイディアは次々と当たり、野ブタは次第にクラスの輪に溶け込んでいった。
だが、プロデュースも完成間近というところで、ある事件がきっかけになって桐谷自身がクラスから排斥される立場になってしまうのだった。

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2006年02月08日

本棚開設のお知らせ

僕は自他共に認める不良社会人。

朝は苦手。酒と女が大好き。
そしてもう一つ。

読書が好き。

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